第2回 はままつUD(ユニバーサルデザイン)探検(調査)
●4つのグループが、モール街を中心に1時間半にわたって探検した。
<Aグループ>
幼児をかかえたお母さんと高校生4名。
<Bグループ>
電動車いすを利用している大人男性とモール街中心にザザシティの探検。高校生2名、大人1名、小学生1名。
<Cグループ>
県外から初めて街中をぶらりする60代ご夫婦と高校生7名(バス乗車により浜松城往復)。
<Dグループ>
電動車椅子利用(脳性まひ)の方と弱視の大人の方1名と中学生2名。
<Aグループ>
モール街:予約した3店舗を訪問。
●A店
問題点
・入り口のスロープが車椅子の方一人では上れない。
・トイレは車椅子の幅より狭いため車椅子から降りなければならない。
・通路が狭い。
改善策
入店時の介助、移動の際椅子をどけてあげる、トイレに入る時の介助など、お店の方の配慮が必要。
●B店
問題点
・入り口のスロープに敷かれているじゅうたんに引っかかってしまい、車椅子の方一人では上れない。
・トイレの奥行きが足りず車椅子の方が入っても方向転換ができない。
・トイレの手荷物置き場は高さがあるため車椅子の方は届かない。
・おむつ替え台、子ども椅子、子ども向けメニューが無いため、小さな子どもを連れての来店はし辛い。
・メニューの字が小さめなため、老眼の方などは見にくい。
改善策
・入り口にインターホン等設置する。または引っかからないような工夫をする。
・車椅子の方がトイレに入られる場合はお店の方がお手伝いする。
・パウダールームをおむつ替えできるスペースにできたらよいのではないか。
・子ども連れにうれしい設備、メニューを取り入れる。
●C店
問題点
・入り口は急なスロープで車椅子の方が一人で入ることができない。
・商品が並ぶ棚の高さが高いため車椅子の高さからでは見えない。
・商品の値札が平置きなため値段が見にくい。
・陶器が多いため子どもを連れての入店は難しい。
改善策
・入り口にインターホン等を設置してお手伝いが必要な方が利用しやすくする。
・値札を立てかけにする。
・声掛けをする。
・商品を手に取って見せてあげる。
<Bグループ>
おしゃれなデザインの側溝の蓋(グレーチング) ・穴が大きく、車椅子の前輪(キャスタ)がはまってしまう。 | |
神戸クックワールドビュッフェ ザザシティ浜松店 中央館2階 ・テーブル席は車椅子のまま利用できる。 ・店内はスロープも用意してもらえる。 | |
ザザシティ浜松店 1階トイレ 5階トイレ ・向きが変えられなくて狭い。 ・扉が重くて外からも内側からも開けにくい。 | |
モール街の細い路地 ・ガタガタしない。 ・ブロックはおしゃれだが車椅子ユーザーには振動がある。 ・この素材なら歩行者も疲れにくい。 | |
ザザシティ中央館 2階自販機 5階自販機 ・すべて車椅子対応では無かった。 ・奥にいすなどが重ねてあり、変えないと同時に危険を感じた。 |
<Cグループ>
GOOD ・案内看板に英語表記があった。 ・石垣や城はそのまま残しているっぽかったので、歴史を感じることができた。 | |
NO GOOD ・バスを降りてすぐに行き方がわからない。 ・坂が急すぎて高齢者や障害を抱えている人には行きにくい。 ・天守閣に車椅子の人がいけない。 |
※坂が急で道も凸凹な場所が多いので、障がい者の方や、車椅子の方だけでなく小さい子や高齢の足がおぼつかない方が転んでしまう可能性もある。
<Dグループ>
トイレ ・トイレの表示が小さく、わかりにくい。 ・狭い通路を入ることで、車椅子の方が肩身の狭い思いをする。 ・困るのが土日で、多目的トイレが時間帯によってはいろいろな方が利用するため、待たせれてとても混んでしまい失禁してしまうこともある。 |
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